バージョン管理システムには
- CVS (Concurrent Versions System)
- SVN (Subversion)
- Git (ギット)
などがありますが、最近はMercurial(マーキュリアル) も人気が出ているようです。
このMercurial、パッケージ名はHGで、GitHubに相当するホスティングサービス名はBitbucketと、全て呼び方が違うのが特徴です。
使い方はWindowsならexeを、LinuxならRPMパッケージをダウンロードしてインストールすれば簡単に使い始められます。
$ wget http://mercurial.selenic.com/release/centos6/RPMS/x86_64/mercurial-3.4.1-0.x86_64.rpm $ yum -y install mercurial-3.4.1-0.x86_64.rpm
リポジトリは分散型となり、クライアント側でのコミット操作はTortoiseHgで可能です。
Mercurial(HG)の基本コマンドは下記となります。
・リポジトリの新規作成 $ hg init
実行したディレクトリ内に「.hg」ディレクトリが作成され、その中にリポジトリが作成されます。
・リポジトリにファイルを追加 $ hg add <追加ファイル>
変更点をリポジトリに記録するには、「hg commit」もしくはその短縮形の「hg ci」コマンドを使用します。
・変更をリポジトリに反映 $ hg commit $ hg ci $ hg ci -m "<コミットメッセージ>"
「commit」は「ci」に略せます。
また、-mオプションでメッセージを残せます。
・既存Mercurialリポジトリからローカルリポジトリを作成 $ hg clone <リモートリポジトリURL> ・ローカルリポジトリの内容をリモートリポジトリに反映 $ hg push <リモートリポジトリのURL>
逆に、リモートリポジトリでの変更点をローカルリポジトリに取り込むには、「hg pull」コマンドを実行します。
・リモートリポジトリの内容をローカルリポジトリに反映 $ hg pull <リモートリポジトリのURL>
ローカルにリポジトリを溜め込めるので、常にネットワークに繋げられない環境などではSVNよりこちらの方がいいかもしれません。