ReaRのバックアップ/リストア

ReaR (Relax-and-Recover)を利用したバックアップとリストアをRHEL9.3で検証した際の備忘録

インストール
# yum install rear
※依存でxorriso/syslinuxもインストールされる
NFS/CIFSマウントする場合は以下もインストール
# yum install nfs-utils cifs-utils
設定
# vi /etc/rear/local.conf

設定内容

1.isoイメージ単体でリストアする想定の場合
※NFS/CIFSサーバ等の別筐体への保存ができない場合など
※確認したxorrisoのバージョンは1.5.4-4となり、作成された7.8GBのisoイメージで問題なくリストアできた。RHEL8以前のgenisoimageや古いバージョンのxorriso等では4GBのサイズを超えたisoイメージは利用できない可能性あり

OUTPUT=ISO
OUTPUT_URL=null
BACKUP=NETFS
BACKUP_URL="iso:///backup"
ISO_DIR=/backup

2.CIFS上のtar.gzファイル+isoのbootイメージでリストアする想定の場合
※isoファイルはブートのみのため550MB程度

OUTPUT=ISO
OUTPUT_URL="cifs://192.168.0.xxx/Backup"
OUTPUT_OPTIONS="username=USERNAME,password=PASSWORD"
BACKUP=NETFS
BACKUP_URL="$OUTPUT_URL"
BACKUP_OPTIONS="$OUTPUT_OPTIONS"

3.除外ディレクトリがある場合には追加

BACKUP_PROG_EXCLUDE+=( '/mnt/*' '/backup/*' '/var/crash/*' )

4.UEFIの場合には追加

UEFI_BOOTLOADER=/boot/efi/EFI/redhat/grubx64.efi
SECURE_BOOT_BOOTLOADER=/boot/efi/EFI/redhat/shimx64.efi

5.以前のバックアップを保持する場合に追加
※.old付で1世代保持する

NETFS_KEEP_OLD_BACKUP_COPY=y

6.増分バックアップをする場合に追加
※NETFS_KEEP_OLD_BACKUP_COPYとは排他(フルバックアップがローテートされてしまう為)
※”Day” にはフルバックアップの曜日を入れる
 ”Mon”、”Tue”、”Wed”、”Thu”、”Fri”、”Sat”、”Sun”

FULLBACKUPDAY="Day"
BACKUP_TYPE=incremental

バックアップの実行

# rear -v mkbackup
※実行時にマウントしていない領域はバックアップされない

リストアの実行

1.バックアップ先に保存されているisoイメージからブート

2.コンソールのインターフェイスで “Recover” オプションを選択

3.リストアコマンドを実行

# rear -v recover

補足

1.レスキューシステムのみ作成する場合
※保存先のみ変更となった場合など

# rear -v mkrescue

2.バックアップのみ作成する場合
※レスキューシステムのiso作成時間を短縮させたい場合など

# rear -v mkbackuponly

3.レイアウト変更がある場合のみレスキューシステムを作成

# rear checklayout || rear mkrescue

4.設定例
/usr/share/rear/conf/default.conf 
https://github.com/rear/rear/blob/master/doc/user-guide/11-multiple-backups.adoc

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